試訳
霧が山を包んでいった
僕がいたのは放熱器の側、
雨は柔らかさに降り注いでいた
(僕は吐き気に襲われる)。
雷は照らし出す、目に見えない、
外の世界の装飾を
そこでは飢えと恐怖が支配していた、
僕は平然としたかったのだが。
乞食たちが雨粒の下をぬい歩いていた、
それはあたかも飢えた昆虫
閉じ切らない顎を持て余す。
乞食たちは道を覆っていた。
日がゆっくりと衰えていった
悪夢の灰青色の中で。
もはやけっして休戦はないだろう──
ゆっくりと、日は去っていった。
- 屋内と外界のテーマ
- 丸括弧による詩人の隔絶
- 夢の中(夜のイメージ)で日が衰える(夕方のイメージ)の衝突
- 鼻母音の頻出=ブレーキ?
川の上を浮遊していた
イタリアの肉好きと肩並べ
朝には草が新鮮だった、
歩みだした幸福へ。
小さな哺乳類の鮮血は
均衡を保つのに必要である、
彼らの骨や内臓は
自由な命の条件である。
草むらで器官が見つけられる、
ただ皮を削り落とす
植物が見事に生い茂る、
それは墓の力を備え持つ。
雲の間を浮遊していた、
絶望の淵に立たされて
天空と殺戮の間、
下劣と至純の間。
- des carnivores italiensとは何か?(宗教的なイメージ?)
- 草=墓ならば、第一連は詩人の死?
- 皮を削り落としているのは誰?
肌は境界物である、
それはほぼ物でない
夜に、死体たちが住まう
肉体に住まうは後悔。
心臓が鼓動を届かせる
顔の内側まで——
ぼくらの爪の下には、血がある
ぼくらの肉体で、ある動きが始まる。
血が毒素を抱え込み
毛細血管を巡る
それは神聖質を運搬する、
血が止まりすべてが明らかになる。
意識が完全となる瞬間が
苛む肉体を通過する
喜びの、存在のみの瞬間。
世界がぼくらの目の前に現れる。
- 死体たち=恋愛競争の敗北者たち?
- 爪の下→手のイメージ
- 血が止まる=勃起時の様相
- 最終詩行=解放と絶望との対比の絶頂
