試訳
海の記憶
青ざめた光が街に溢れ出す、
さあ遊びの時間だ──
交通は途絶える。すべてが止まる。街はあまりにも静かだ。
重苦しい霧のなか、目の奥には恐怖が詰まっている。
僕たちは街に向かって歩く。
僕たちは街を突き抜けるのだ。
装甲車のそばに、物乞いが一群。
影の水たまりのように
瓦礫の中をよじれながら滑っていく
君の兄弟もその物乞いの一人だ
彼は漂流者の一人だ
僕は君の兄弟を忘れない、
僕はあの賭けを忘れない。
みんなは覆われた通路で米を買う。
憎しみに包囲されながら
夜は不確かだ、
夜はほとんど赤く
年月を越えて、僕の奥深くで動き続ける、身じろぎする、
それは海の記憶。
ドゥイユ=ラ=バールの夏
丈夫な花々の間で枝が揺れること、
雲が滑り、虚無の味が広がること、
時の音が僕たちの体を満たす、今日は日曜
僕たちは完全に調和し、白い上着を着衣しよう
庭のベンチに力尽きる以前
そこでは僕が眠り、2時間先に僕自身を見つける地点。
穏やかな空気のなか鐘が鳴る
空は暑く、ワインが注がれる、
時の音が生活を満たし、
午後の終わりのひととき。
夜明けの光がやさしさに包まれて大きくなる
ミルクが徐々に温まる、小さな火が
揺れて青い、妹たちよ
女の乳房のように膨らんだミルク
そしてエスプレッソマシンの音が
沈黙した街で──
南部の方で、こだまするモーター
五時だ、すべてが落ち着いている。
僕はつねにこう思っていた、僕たちはまるで同じ枝から生まれた二つの果実のように親密なんだと。夜明けどき、僕が君にこう書いているさなか、大きな雷が優しげに鳴り響く──今日は雨になるだろう。君がベッドから身を起こす様子を想像する。君が感じる不安を、僕も同じように感じるんだ。
夜が我々を見捨て、
光が再び
人々を分け隔てる、
本当にちっぽけな人々を。
絨毯に横たわり、僕は諦めの気持ちとともに日が昇るのを観察する。絨毯に髪の毛が落ちている──それは君のじゃない。孤独な昆虫が毛糸の茎をよじ登る。僕の頭は落ち、また持ち上がる──僕は心から目を閉じたいと思う。もう三日は寝ていないのだ──そして三ヶ月働いていない。僕は君のことを考えている。