2025/08/02 「(ヴェネツィアの天気はやや重く)」他(『ルネサンス』)読解

試訳

ヴェネツィアの天気はやや重く
君は少し神経質になっているようだ
少し落ち着きなよ、愛しい人、
僕が君の粘膜を舐めてあげよう。

何年も生きられるだろう
僕らがよい子でいられるなら──
本を読むこともできる
ご覧、愛しい人、嵐が来る。

君の少し塩気のある味が好きだ、
日に二度はそれが必要なんだ──
僕は完全になすがままに委ねる
ご覧、これが死なんだ、愛しい人。


黄昏

大量の空気がカシ林を吹き抜けていた、
一人の女が息をもらす まるで我が子を生むように
砂が灰白(カイハク)の裸の肌に吹き付けていた
二本の脚は開かれていた 恋人である僕の運命の上に。

海が引き下がった 数々の奇跡を超えて
黒くぬかるむ砂の上で いくつかの可能性が開かれて
僕は朝を待っていた、神からのお告げ
僕の唇は引き裂かれていた 見えない叫びへ代わって

君は僕の夜を支える唯一の地平線だった、
朝を迎え、隣合わせの僕たちの肉の中にある孤独
僕たちに苦しみはなくて音を立てずに乗り越えた、
神の存在が重ね合わさった皮膚

真っ直ぐな平原の中に入り込む前
息絶えた大量の肉体、むき出しで固形化していた
僕たちは狭い道を並んで歩いていて、
証明できない愛の時間を過ごしていた。


第三部完


         「光輝くものすべてが破壊されんことを

<太陽>に住まう者たちが我らに投げかける悠久の眼差し。
我らはどう足掻いても<地球>に属している
そしてそこで腐るのだろう、我が不可能な愛、
我らの傷だらけの肉体が光となることは決してないだろう。