2025/08/30 「(夜明けは二者択一)」他(『ルネサンス』)読解

試訳

夜明けは二者択一、
とアナベルはよく思った
昼間は漂流で、
夜はしばしば残酷だった。

彼女の父がクラゲと呼んでいた
プラスチックのサンダルのあいだに
自己中心的な影が滑り込んでいた——
臓器は機能し、それから衰える。

夜明けはいつも別れの言葉
青春時代の思い出たちへの、
彼女は所在なく生きていて
彷徨うことが主人であった。

彼女はキッチンで歌を口ずさんでいた
サラダを作りながら。
12時だ! 壊れた彼女の人生を前にして、
彼女は病気の身体を優しく撫でていた。


彼女は砂糖菓子の家に住んでいた
糸と人形と共に。
太陽も雨も 彼女の小さな家の上を止まることなく通り過ぎ、
そこでは近所の時計たちの音だけが聞こえてきた
それから刺繍された小物が
甥や姪のために積み重なっていった

というのも彼女には三人の姉妹がいて
その姉妹たちには子供がいたのだ、
心の痛手を負ってから
彼女にはもう恋人はいなかった
そして砂糖菓子の家の中で、
彼女は夢想しながら縫っていた。

家のまわりにはいくつか畑が広がり
大きな草の土手があり、
見事なヒナゲシが咲いていて、
彼女は時々そこを長い時間をかけて歩くのが好きだった。


太陽が沈み
俺は拒絶する
墓場の縁
いいぞ巨匠!

月が死んだ、
寒さで尽きる(凍え死ぬ)
でもそれがどうした!
俺が王である。

日が昇る
ある風船
まるで昇って破裂する
水平線、

滴り落ちる
灰色の蒸気から
台所のなか
俺が摩滅する。


海へ湾曲する窓ガラスから見える、
数々の平面を合わせた大海が
広がり、冬が凍らせる、
僕にはもうあの憎しみはなかった。

枝々がしなやかにたわむ
優しく死に近い雪の下
新しい包囲網を描き出す、
彼女の思い出が再び僕を捉えたのだ。