試訳
0.0.6
震える裸の虫けらが血を流す
拷問たる現在、
それはおまえの肉が消失
しきる前段階
おまえが分泌できるいくらかの液
かすかに粘り気があり、わずかに人間らしいつゆ
愚かしいほど無防備に両手を開く
やがて虚無へと滑り落ちる前に
おまえは湿った部分をひけらかし
さりとてとても儚く
すべてが乾き貞潔となってしまうまえに
寛容さの欠片もない錯乱した太陽のもと
おまえは広大な世界を夢見るかもしれない
そこは優しさ深く、愛撫に満ち満ちた場所。
素敵なことなんだろうな
「最近、こんなジレンマを抱えているの。私が裸で写っているあまりに多くの写真や、ビデオ(500本)があるんだけど、それは徐々に価値を失ってきている(私は年をとりつづけているから!)もう送ることもできない。性的衝動はいまもすごくあって、私を困らせることもあるのに、いまでは良いヌード写真を撮るのにものすごい労力が必要なの。
消去してしまおうかなとも思った。見るのも、多分再生するのさえも耐えられないの。」
それからミカルのメッセージの最後の一文が来る。それはいまだ本当には途切れていない激しい涙を私のうちに引き起こした。
「私が死んで去ってしまったあとに誰かが私で自慰をしてくれたならそれは素敵なことなんだろうけどね。」
老いる前に……
老いる前に、私は諸王国を垣間見た、
だがおそらく少し想像で作り上げたものだった
私は半分だけページが振られた本のなかで生きていた
そこにはマヌケで色とりどりの人形たちが住んでいたんだ。
それから人生が訪れた、制約の連鎖
時には野心、少し擦れた愛情
私は欲望を知り、失望、恐怖を知った
今日ではいくつかの形式的な手続きをこなす
すべてが終わる港にたどり着く前に、
涼しく軽やかな風がまばらになった私の髪のなかで戯れる
いまや夢のための地平線はどこにもない
私は曖昧で奇妙な微笑みを選択する。