試訳
顔面射精
それはなおそこにいて、唸りながら食い散らかす、
それは絶え間なく内臓を掘り進み
腫瘍は膨れあがり、死にゆく者はもがく
死体は積み重なり、貯水槽は満ち。
最初の兆候は尿道にあり
もはや精液も尿も通さなくなった尿道、
物事が自然に進むためには別の存在が必要なのだろう
言うまでもなく。だがその時それはもはや存在するものではない。
排尿だけなら、導尿管でも足りる
身体から有害な分泌物を排出するのだ
そうしてわれわれは静かに、ほとんど穏やかであり続ける、
ときおり性交を思い返しながら
やがて精液は恍惚のうちにほとばしり、
あなたを愛する女たちの差し出した顔へと降りかかる
彼女たちはそれを、第二の洗礼であるかのような喜びをもって受け入れる、
けっして生まれるには至らない子供たちを。
弁
すると、不調だ
だいたい全部、雑然と
期待されるは、血管が破裂すること
血が飛び散ることだ
内側で、弁の群れが
よろこんで詰まらせる
それから瓦解するのだ、
身体が大きく軋み自己破壊する。
老人の勃起を考えてみなければならないのだ
それは受け入れることであり、最後の賛辞である、
最後の証言なのである、
それからすべてが消える 薄い靄のなか。
何も起こらないということがよくあって、一日の終わりに
単純な衰弱
そして傷ついていると感じる それは犬みたい
精神異常の浮浪者に小便を引っ掛ける犬
それから霧雨が満ち、
閉ざされたように絶対がある。
悲しき断崖
ついに後悔は悔恨へと姿を変える
人は意に反しても奇妙な宇宙の内部へ入り込む
やがて天使の存在を夢見る、
とはいえ死を飼いならせずにいる
それから静かに万物が痩せ細る
日々の繰り返しのなか、
身体は抗い、疲れ果てる
愛という観念が消えているのだ。
形ばかりの友情が
一挙に瓦解する、悲しき断崖
慈悲なき裂け目に崩落した、
朽ち果てた戯言の瓦礫。
万物はか細い唸り声をあげて廃るだろう
白い郊外の介護用ベッド
来たるは水、土、あるいは日曜、
慰めを得られぬ身体が穏やかに息を引き取るだろう。
周縁
人生が片付けの段階にいたり
人は周縁へと身を寄せ合う そこで
冗談はもうお仕舞いだとわかるのに
それでもなお みんな物事が終わってほしいとは思わない。
何を望むのかもわからないまま、叶うはずのないものを望んでいる
みんな最後の廊下にいるというのに
空気はすでに屠殺場の匂いで満ち始めているというのに
みんななおも、感覚が生み出す幻想のなかをさまよっている。
模範的な死が訪れることはないはず、
最後の最後まで、私たちは滑稽で煩わしいままだろう。
人に好かれたいという誘惑を知りもせず、
見えないものを前にして、ただ独り嘲り笑うだろう。