2024/11/25 「(肌は境界物である)」ほか(『闘争の意味』)読解

試訳

霧が山を包んでいった
僕がいたのは放熱器の側、
雨は柔らかさに降り注いでいた
(僕は吐き気に襲われる)。

雷は照らし出す、目に見えない、
外の世界の装飾を
そこでは飢えと恐怖が支配していた、
僕は平然としたかったのだが。

乞食たちが雨粒の下をぬい歩いていた、
それはあたかも飢えた昆虫
閉じ切らない顎を持て余す。
乞食たちは道を覆っていた。

日がゆっくりと衰えていった
悪夢の灰青色の中で。
もはやけっして休戦はないだろう──
ゆっくりと、日は去っていった。

  • 屋内と外界のテーマ
  • 丸括弧による詩人の隔絶
  • 夢の中(夜のイメージ)で日が衰える(夕方のイメージ)の衝突
  • 鼻母音の頻出=ブレーキ?

川の上を浮遊していた
イタリアの肉好きと肩並べ
朝には草が新鮮だった、
歩みだした幸福へ。

小さな哺乳類の鮮血は
均衡を保つのに必要である、
彼らの骨や内臓は
自由な命の条件である。

草むらで器官が見つけられる、
ただ皮を削り落とす
植物が見事に生い茂る、
それは墓の力を備え持つ。

雲の間を浮遊していた、
絶望の淵に立たされて
天空と殺戮の間、
下劣と至純の間。

  • des carnivores italiensとは何か?(宗教的なイメージ?)
  • 草=墓ならば、第一連は詩人の死?
  • 皮を削り落としているのは誰?

肌は境界物である、
それはほぼ物でない
夜に、死体たちが住まう
肉体に住まうは後悔。

心臓が鼓動を届かせる
顔の内側まで——
ぼくらの爪の下には、血がある
ぼくらの肉体で、ある動きが始まる。

血が毒素を抱え込み
毛細血管を巡る
それは神聖質を運搬する、
血が止まりすべてが明らかになる。

意識が完全となる瞬間が
苛む肉体を通過する
喜びの、存在のみの瞬間。
世界がぼくらの目の前に現れる。

  • 死体たち=恋愛競争の敗北者たち?
  • 爪の下→手のイメージ
  • 血が止まる=勃起時の様相
  • 最終詩行=解放と絶望との対比の絶頂