2025/06/08 「(なぜなら必然として蜻蛉は)」他(『ルネサンス』)読解

試訳

なぜなら必然として蜻蛉は
絶え間なく大気を切り裂き、
泡は池の上で破裂する、
なぜならすべてが物質に帰するのだから。

なぜなら植物の皮膚が、
猥雑なカビのように
鉱物を蝕むはずなのだ、
なぜなら我々は舞台から退場するから

そして大地に身を横たえるのだから
まるで悪い夢へと入り込むように
なぜなら老いは苦く、
なぜなら一日は終わるものなのだから

嫌悪、倦怠のうちに、
無関心な本性のなかで
我々は自らの皮膚を研究しよう、
純粋な快楽を探し求めよう
我々の夜は幕間(気晴らし)となろう
ぞっとするような蒼穹の静けさのなかで。


プラヤ・ブランカ。ツバメたち
空を切る。空気の温度。
夕べの終わり、休暇の地。
宿泊はカップル、あるいは独りきり。

プラヤ・ブランカ。電飾が
枯れたヤシの木に巻かれ
灯され夜が飛び立って、
ドイツ女が横切る景色。

プラヤ・ブランカ、飛び地のよう
苦しむ世界の只中の、
裂け目の縁にある飛び地、
束縛のない愛の場所。

夕べの終わり。観光女ら
おかわりをする食前酒、
投げ交わすのは思慮深く
喜びと期待に満ちたまなざしだ。

プラヤ・ブランカ、次の日に、
観光女ら、布を取る。
人間に囲まれ独り、
ぼくだけがヨットクラブへ歩くのだ。

プラヤ・ブランカ。ツバメたち
自然の真中、滑りゆく。
滞在の終わる日が来る、
ホテル発、送迎車——
ルフトハンザ航空。リアルに戻る。


一律の光に守られ私たちは進む
人間に作り直された丘の中で
電車がちょうど安定速度に到達する
私たちは進む、静けさの中、アルストムの車内で

大地がいくつも分割された幾何学の中、
私たちは液晶(液体の水晶)に守られて進む
完璧な仕切り、金属、ガラスに守られながら、
私たちはゆっくりと進み、空虚を夢見る。

それぞれに倦怠、それぞれに厄介があり、
凝縮され、半ば社会的な呼吸が
車両を横切る。隣人同士が互いに嗅ぎ合い、
彼ら自身の動物の部分によって引き裂かれているようだ。

私たちは大地の真ん中で守られながら進み
それから私たちの身体は空虚の殻の中で締め付けられる
旅の途中で私たちの身体は連帯し、
私は湿ったきみの部分に近づきたい。

建物や人々、ぽつんとある1台のトラック、
私たちは街に入る、空気がいっそう活気づき、
私たちはついに辿り着く生産の神秘に
独身の工場達の穏やかな落ち着きの内部。


第3章完