2026/07/05 「スターリング」(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 スターリング マルセル・バンキーヌの著書『憎悪の図表』における、ある引用—— 「代数曲線は、その指数の単位数より多くの漸近線を持ちえないというスターリングの書物20の一節を目にしたとき、私の頭に浮かんだことは、自分 …

2026/06/21 「進め、購入者たちよ!」(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 進め、購入者たちよ! 私は不動産業者たちの楽観主義が好きだ。それを無理に装ったものだとは思わない。不動産業者は職業上、楽観的なのである。職能と本質とは別々の言葉ではあるが、指し示すものは同じである――これは、不動産 …

2026/06/07 「最後の日の早暁」(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 最後の日の早暁 我々は垣間見た 愛と名指されるもの、親密な湿り我々は到達した もう引き返せないところ、最終的な破壊最後の日の早暁、崇高な堕落に。 天変地異が起こった、私には言い表せられないほどの——まさに生そのもの …

2026/05/31 「侵略者を待ちながら」(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 侵略者を待ちながら 長い川のほとりでその中央はやさしく深く私はできる限り身を脱ぎ捨てる子どもたちは遊ぶ 光の中で 岸辺に人々は集まる侵略者を待ちながら引き裂くようなやさしさのなか長い後悔が私たちを呑み込む 長い川の …

2026/05/17 「彼らはそこに、我々のなかに⋯」他(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 彼らはそこに、我々のなかに…… 彼らはそこに、我々のなかに、そして彼らは異質である、彼らは存在しえない未来からやって来る、我々の欲望と恐怖が彼らを無関心のままにする彼らは我々を愛さない。 彼らは口に出されぬ暗い思考 …

2026/04/12 「高速道路」他(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 高速道路 高速道路の上で絶望しながら私は死者の数を数えきれなくなっていた、敗走が告げられていた北の国境沿いに。 身を守り抗うべきだったのだろう誰かから、何かからかも分からぬまま、誰のために、なぜなのかも分からぬまま …

2026/04/05 「終局」他(『常に敗れる闘い』)読解

Combat toujours perdant 始 試訳 終局 生きようとする西洋人たちよ、お前たちはすでに終局にあるだがまだ私について来ることはできる、割り当てられた領域を捨てるのだ。 私は予期されぬ導き手、お前たちの …

2026/02/28 「(モミの木は蛇のために)」他(『最後の海岸の構成』)読解

試訳 モミの木は蛇のためにそして高速道路は人間のためにある。 世界は平たく、果てしない。鵜の群れが飛翔する。 瞬間は広く、敵意に満ち、すべてがざわめき動いている──天空のバルコニーの上でよじれているのは赤い夜、虚無のブラ …

2026/02/15 「存在する、知覚する」他(『最後の海岸の構成』)読解

試訳 存在する、知覚する 存在する、知覚する、一種の知覚の残り滓でいる(そう言ってよければ)ロワシー空港第2ターミナルDの出発ロビーにて、アリカンテ行きの便を待ちながらその地でぼくの人生は続くだろうあと数年はお供にはぼく …

2026/02/07 「ベルギーの新聞を読みたまえ!」他(『最後の海岸の構成』)読解

試訳 ベルギーの新聞を読みたまえ! 死者たちは怖気に包まれる治安部隊の連中は死の色をまとい雨の降る場所はいつもある、肉体の彼方に生はない。 遊びで人間を殺すだって?悔恨の意味を取り戻そうってのか?幸福である理由なんてどこ …