2026/08/09 「それは戻り、それはうろつき、それは食べる……」他(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 それは戻り、それはうろつき、それは食べる…… それは戻り、それはうろつき、それは食べる我らの肉を 少しずつ毎日傷から血が滴る 少しずつ毎日それは戻り、それはうろつき、それは食べるそしてそれは疼かせる。 もはや生きて …

2026/08/02 「顔面射精」他(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 顔面射精 それはなおそこにいて、唸りながら食い散らかす、それは絶え間なく内臓を掘り進み腫瘍は膨れあがり、死にゆく者はもがく死体は積み重なり、貯水槽は満ち。 最初の兆候は尿道にありもはや精液も尿も通さなくなった尿道、 …

2026/07/26 「ヘルシンキでの十二か月…」他(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 ヘルシンキでの十二か月… ヘルシンキでの十二か月、真冬のただ中での十二か月世界とのつながりといえばシチューのトナカイ傷だらけの身体にひとり 僕は再び地獄へ帰る耐え忍ぶこの痛みは絶対的な女王様辱められたこの身体は、ふ …

2026/07/12 「0.0.6」他(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 0.0.6 震える裸の虫けらが血を流す拷問たる現在、それはおまえの肉が消失しきる前段階 おまえが分泌できるいくらかの液かすかに粘り気があり、わずかに人間らしいつゆ愚かしいほど無防備に両手を開くやがて虚無へと滑り落ち …

2026/07/05 「スターリング」(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 スターリング マルセル・バンキーヌの著書『憎悪の図表』における、ある引用—— 「代数曲線は、その指数の単位数より多くの漸近線を持ちえないというスターリングの書物20の一節を目にしたとき、私の頭に浮かんだことは、自分 …

2026/06/21 「進め、購入者たちよ!」(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 進め、購入者たちよ! 私は不動産業者たちの楽観主義が好きだ。それを無理に装ったものだとは思わない。不動産業者は職業上、楽観的なのである。職能と本質とは別々の言葉ではあるが、指し示すものは同じである――これは、不動産 …

2026/06/07 「最後の日の早暁」(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 最後の日の早暁 我々は垣間見た 愛と名指されるもの、親密な湿り我々は到達した もう引き返せないところ、最終的な破壊最後の日の早暁、崇高な堕落に。 天変地異が起こった、私には言い表せられないほどの——まさに生そのもの …

2026/05/31 「侵略者を待ちながら」(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 侵略者を待ちながら 長い川のほとりでその中央はやさしく深く私はできる限り身を脱ぎ捨てる子どもたちは遊ぶ 光の中で 岸辺に人々は集まる侵略者を待ちながら引き裂くようなやさしさのなか長い後悔が私たちを呑み込む 長い川の …

2026/05/17 「彼らはそこに、我々のなかに⋯」他(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 彼らはそこに、我々のなかに…… 彼らはそこに、我々のなかに、そして彼らは異質である、彼らは存在しえない未来からやって来る、我々の欲望と恐怖が彼らを無関心のままにする彼らは我々を愛さない。 彼らは口に出されぬ暗い思考 …

2026/04/12 「高速道路」他(『常に敗れる闘い』)読解

試訳 高速道路 高速道路の上で絶望しながら私は死者の数を数えきれなくなっていた、敗走が告げられていた北の国境沿いに。 身を守り抗うべきだったのだろう誰かから、何かからかも分からぬまま、誰のために、なぜなのかも分からぬまま …