2024/03/12 「世界は、かつてないほど、均質で安定しているように見える」他(『幸福の追求』)読解
試訳 世界は、かつてないほど、均質で安定しているように見える。9時の太陽はなだらかな坂道をゆっくりと滑りゆく──古い建物と新しい建物は目立った敵意も見せずに隣接している。人類の成員たる僕は、ベンチに座っている。庭園は最近 …
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試訳 絶対的同一性の肉体 エルサレム神殿はモグラの巣穴のようだ——開口部が数多あり、肉体にとって入り込みがたい回廊がある——しかし、その中心はがらんどう。 天のエルサレムはこの世に存在する、幾人の女性の瞳のなかに——調和 …
試訳 君は性【セクシュアリテ】、人間関係について話していた。いや実際、本当に話していたのだろうか? あたりは騒がしかったし──君の唇からは言葉が出てきていたようだったけれど。電車はトンネルに入るところだった。軽い騒音とと …
試訳 生を渇望する人々よ、汝の創造主を知れ。私は無知蒙昧の闇のなか鼓動するは、我が心臓。 彼らの子供たちの写真、この無条件の愛情。だが、いつの日か、死ぬは必然──我らは天で再会するだろう。 ありえるだろうか、死の向こう側 …
●引き続き『幸福の追求』の初版からの変更点について、構成と修辞、テーマについて言及して議論を交わした。まず以下がそれぞれの第二章構成詩篇である。 『幸福の追求』1991年版(初版)、第二章 『幸福の追求』1997年版以降 …
亀裂 身動きの取れない、手応えのない静寂、僕はそこにいる。一人きりで。誰かに殴られたら、僕は動く。僕は血まみれの赤いものを守ろうとしている、世界は厳密かつ容赦のない混沌だ。 周囲には人がおり、彼らが息するのがわかる彼らの …
『幸福の追求 La poursuite du bonheur』は1991年にラ・ディフェランス社から刊行されたのち、1997年に合本Rester vivant, suivi de La poursuite du bonh …
忘却の長い糸がほどかれ、織られていく否応なしに。 叫び、嘆き、呻き。眠りを拒みつつ、僕は人生が遠ざかってゆくのを感じるそれはまるで大きな白い船、静かで、手の届かない。 クレシー・ラ・シャペルからの列車 同時代人が数名いて …
試訳(第二部冒頭詩篇) その地から根こそがれた玉蜀黍の苗のように、海から忘れられた古い貝殻のように、生のかたわらで 僕は僕を愛してくれようとした君に助けを求める僕とおいで、出発しよう、僕は再び見いだしたいのだ夜のあらゆる …
試訳 光は海の上で輝いたさながら世界の原初の日々のように。我ら実存は重き障害である地球の調和を思うときに! 浜辺ではある家族が全員で、バーベキューを囲みながら肉について話していた、ほどほどに笑い、いくつか缶ビールを空けて …
続きを読む “2023/12/05 「光は海の上で輝いた」「一日の終わりの時間」(『幸福の追求』)読解・学会発表報告(西村)”