試訳
ぼくはビーチでひとりだった、カシスを後にして間もない頃。
かなり流行ったマドラスチェックの水着を着て、
ぼくはドイツ人の女たちがワンピースを脱ぐのを見ていた、
パスティスを飲みながら。
魂が売られる肉体が集められたスーパーと
数々の心理がごじゃ混ぜにねじられ、ほどかれる
太陽の下で。日焼けをしたところで、きみたちが魂を持っていると主張するのには役に立たないのだ。
潤う肌を超える道はなく、
この肌は予測可能な運命から純然たる欲望を発散する。
希望はないのだ
ヒューズを備えた喜びの構造がゆっくりと接合するとき
恐れというもの。他者からの。それから無知からの。
不動の不在を超えるほどの疑い、
ひとつの意味に類似する最後の何かから
ぼくたちの肌を超えて。超越の亡霊。
四人組【カルテット】
四人組が列車に乗り込んできた
(アメリカ人だ、話しぶりですぐわかる)、
そして私は言い聞かせる 彼らが職業上の関係にあるのだと。
彼らの会話は、しかし、私的な要素に満ちていて、
私を驚きと不安の入り混じった感情へと突き落とすのだ
というのも想像できないからだ この二人の男たちが
(普通で、言ってみれば、望ましい部類の連中だ)
この二人の女たちと寝ることを想像するなどとは
彼女らは肉付きがよく醜悪で、それでも満足げで、活動的で、明るく、
絵に描いたような役立たず、とはいえ陽気な女たち
そして正直に言って まったく想像ができない
どんな男であれ
肉の契りを欲するとは
それも 役立たずな人類の こんな謎の二人とだなんて。
シュトゥットガルト―チューリヒ間、2011年4月8日
モーに捧ぐ
恍惚とした甘美な死
小さな空港で
おそらく皆の知らないうちに
(あるいは、もちろん、リミニにて。)
わたしは娘っこたちのケツがとても好きだった
それだけしか好きでなかったとも言える
夜に、あまりに少ないきらめき、
あまりに少ない喜び、飾り。
しっかりしろ! 上皮腫が
自らの仕事をひっそりと公平に行ない、
肉の断片を取り除いていく
(わたしにはほとんど腎臓しか残っていない)。
舐めてくれ、少しだけ、このいちもつを
すべてが消えてしまう前に。
きみの舌を這わせてくれ。きみが住まうは
わたしたちとは別の世界。
サンタ・エングラシア通り三番地
虚無の周縁に戻る
僕の欲深い肉体を捧げるだろう
愛が慈しんだあの女に。
アカシアの蕾が開き始める頃
冷たい太陽は、鉛色に見え
マドリードを弱々しく照らし
僕の人生は分かれていった。