試訳
モミの木は蛇のために
そして高速道路は人間のためにある。
世界は平たく、果てしない。
鵜の群れが飛翔する。
瞬間は広く、敵意に満ち、すべてがざわめき動いている──
天空のバルコニーの上でよじれているのは赤い夜、
虚無のブラジャー、無のランジェリー
その中で蠢いていた生きた身体はどこにある?
身体たちは去った 不健康な草原をうろつくために、
シダに囲まれた、水の満ちた穴の中へ
そして夜は降りた、静かに、平原へと
空は思い出さない、夜も、冬も。
反抗するふりをしながら恋をしている主人は
彼の不可視の中心で肯定もせず否定もせず
彼は知らせる、あらゆる未来に可能性を残しながらも
彼は打ち立て、可能にする、ひとつの確実な運命を。
五臓六腑に光が生きているのを感じよ!
慎重に、歓喜しながら息をせよ
真ん中の道はそこに、行ないの補足として、ある
それは物質の内奥に書き込まれた亡霊だ
多種多様な感情の交差だ
薄く青い言表不可能な空白の核のなか
絶対的な輝きに捧げる賛辞だ
つまり愛の根だ、統覚する心だ。
『最後の海岸の構成』完